塩分を含んだ「温まりの湯」「傷の湯」
いいもり月の丘温泉の泉質は、ナトリウム塩化物泉(塩湯)です。
塩化物泉とは、温泉水1kgの中に1000mg以上の含有成分が検出され、陰イオンが塩化物イオンを主成分としている温泉のことを指します。その中でも「ナトリウム塩化物泉(旧食塩泉)」とは、海水の成分に似た食塩を含む無色透明の湯で、湯冷めしにくい「温まりの湯」で、塩分の殺菌効果により「傷の湯」とも言われ、高齢者向きのお湯と言われています。
入浴することにより皮膚に塩分が付着し汗の蒸発を防ぐため、保温効果が良く湯冷めしにくいことから「熱の湯」ともいわれます。血液の循環を促進させ、神経痛・関節性リウマチ・冷え症等の症状に効果があります。
また殺菌力が強く、痛みを和らげる鎮静効果があると言われています。
適応症、禁忌症等
浴用の適応症
以下の症状・状態の改善に効果があるとされています。
- 神経痛、
- 筋肉痛、
- 関節痛、
- 五十肩、
- 運動麻痺、
- 関節のこわばり、
- うちみ、
- くじき、
- 慢性消化器病、
- 痔疾、
- 冷え性、
- 病後回復期、
- 疲労回復、
- 健康増進、
- きりきず、
- やけど、
- 慢性皮膚病、
- 虚弱児童、
- 慢性婦人病
浴用の禁忌症
以下の症状・状態の場合は入浴をお控えください。
- 急性疾患(特に熱のある場合)、
- 活動性の結核、
- 悪性腫瘍、
- 重い心臓病、
- 呼吸不全、
- 腎不全、
- 出血性疾患、
- 高度の貧血、
- その他一般に病勢進行中の疾患、
- 妊娠中(特に初期と末期)
【禁忌症とは?】
禁忌症とは、1回の温泉入浴または飲用でも身体に悪い影響をきたす可能性がある病気・病態のことです。温泉療法は、泉温・泉質・水圧などの刺激に対する身体の順応反応を利用するもので、反応を起こし得ないような消耗状態、逆に過敏状態にある場合は適しませんので、そのような状態の時には温泉入浴をお控えください。
月の丘温泉の上手な入り方
かかり湯
(体の準備をしましよう)
はじめから全身にお湯をかけるのではなく心臓から遠い手足から順にかけ身体の準備をしましょう。
かけ湯は、のぼせや脳貧血を防ぐことができます。
半身浴
(体をならしましょう)
いきなり全身で入浴すると、温度や水圧で体に負担をかけます。まずは半身浴で体を慣らしましょう。
おでこや鼻の頭が少し汗ばむ程度(10分~15分が目安)入浴するのが良いでしょう。手足を動かしながら入るのもおすすめです。
体を洗う
(温まってから洗いましよう)
温まっている時が皮膚の汚れは落ちやすくなります。かかり湯を十分にし、温まってから洗いましょう。
化粧品が付いていると毛穴が開かないので入浴前にきれいに落としましょう。
上がり湯
(シャワーは浴びない)
薬効成分が流れますので、温泉から上がる時はシャワーは浴びないようにしましょう。
体を拭く時も、やさしく水滴を拭き取る方が効果的です。
湯冷め
(なが湯は湯冷めのもと)
なが湯はかえって湯冷めの原因になります。汗ばんできたら浴槽から上がりましょう。
5分程度休憩してから、もう一度半身浴をする方が湯冷めしません。
水分の補給
(体内の水分を補給しましょう)
温泉に入って汗をかいた分、体内の水分を補給しましょう。
冷たい水よりもぬるま湯、スポーツドリンクなどがおすすめです。
休憩
(30分間は休憩しましょう)
入浴はエネルギーを消費するだけではなく血圧も変化させるので、入浴後30分は体を休めましょう。
入浴した直後に動き回るのは、身体に負担をかけますのでゆっくりとくつろぎましょう。
貴金属
(貴金属は外しましょう)
当温泉はナトリウム塩化物泉(塩湯)です。塩分は貴金属を傷めることもありますので、指輪・ピアス・時計等の貴金属は、外してから入浴しましょう。
(盗難防止の為コインロッカーをご利用ください)
マナーを守り楽しい入浴を
ルールとマナーを守り、楽しく
ごゆっくりおすごしください。
- お風呂・歩行湯で泳ぐのはやめましょう。
- 髪の長い方は束ねるようにしましょう。
- サウナには体をよく拭いてから入りましょう。
- 浴槽にタオルを入れるのはやめましょう。
- ぬれたままで(湯上り又は水着)脱衣室に入るのはやめましょう。
月の丘温泉の由来
いいもり月の丘温泉は、飯盛町出身でいずれも医学博士の浦野勝美氏(東京都調布市)と浦野善一郎氏(長崎県長崎市)ご兄弟の寄付金(8,740万円)により掘削されたもので、泉源名はご兄弟の名を取り「浦野温泉源」と言います。
掘削深度は827.1m、湯量は560L/分、温度は43度の天然温泉です。
今日、いいもり月の丘温泉は地元飯盛町だけでなく、諫早市周辺や長崎市の皆様にも大変喜ばれております。毎日入れ替える新鮮な湯に浸かり、ゆったりとくつろぎの時間をお楽しみいただける「貴重な癒しの湯」として親しまれています。
ご家族・お友達皆様でのお越しを心からお待ちしております。